お客様の声
2026.01.17
単年計画からの脱却。5か年経営計画と評価制度導入がもたらす組織変革とは

課題
・中長期的な経営計画がなく、利益が出てもコロナ禍の融資返済に充てていた
・人事評価制度がなく、評価基準が曖昧で、店長に負担がかかりやすい組織だった
解決策
・AOIみらいとともに5年先を見据えた経営計画を策定
・人事評価制度を導入、店長制度を廃止してチーム運営型の組織に移行
効果
・経営計画作成で向こう5年の見通しが立ち、設備投資や社員還元が可能に
・組織全体が数字を意識し、売上目標を継続達成
女性だけの30分健康フィットネス『カーブス』のフランチャイズ運営を中心に、さまざまな事業を展開する株式会社チアーズ。短期的な業績管理から中長期的な経営計画へと視野を広げ、より強固な組織づくりに取り組んでいます。
AOIみらいでは2018年から税務顧問を担当し、税務支援だけでなく、経営計画の策定・人事評価制度の導入など、経営の伴走者として支援してきました。
代表取締役の簡伸治さんと取締役事業部長の鈴木亜由さんに、弊社との関わりを通じて感じた変化や、今後期待することについて伺いました。
カーブスのフランチャイズ運営を中心に事業を展開
―御社の事業内容、経営理念を教えてください。
簡さん:
弊社はフィットネス事業を中心に、ライフクリエイト事業・コンサルティング事業・乳・小麦不使用の菓子販売の4つの事業を展開しています。フィットネス事業では、女性だけの30分健康フィットネス『カーブス』のフランチャイズ運営を手がけており、現在5店舗を展開しています。
創業当初は、明確な経営理念を持たず、事業を進めることに精一杯でした。しかし、会社の成長や人材確保には、理念経営やエンパワーメント組織づくりが不可欠と考えるようになり、AOIみらいさんのサポートを受けながら経営のあり方を見直しているところです。
―AOIみらいと顧問契約を結んだのはどのようなきっかけですか?
簡さん:
杉山さんとは、ある研修でご一緒したことがきっかけで知り合いました。それが2007年のことで、お付き合い自体はもう18年ほどになります。当時、弊社の経理は別の税理士さんに任せていましたが、税務だけでなく経営に関するアドバイスも受けたいと考えていました。
AOIみらいさんには、2018年から顧問契約をお願いしています。毎月の経営ミーティングに参加していただくほか、社内のリーダーシップ研修のサポートもいただいています。
鈴木さん:
実は、私から社長にAOIみらいさんに顧問契約を依頼しようと打診をしたんです。杉山さんは、研修でお会いして以来、弊社の状況をよく理解してくださっていましたし、何より率直に意見を言ってくれるので信頼できました。
よいところを認めてくれるだけでなく、改善すべき点があれば「ここは直した方がいい」とはっきり指摘してくれる。一般的な話ではなく、弊社の業務の流れをしっかり理解した上で的確なアドバイスをいただけるので、安心してお任せできると感じました。また、社長に対しても、物腰は柔らかいのにはっきり意見を伝えられるのは杉山さんだけだと思います。
―AOIみらいがサポートに入ってよかった点はありますか?
簡さん:
研修の取り組み方が、社内だけで行っていたときとは大きく変わりました。研修プログラムの内容は別の研修会社が作成したものを活用していましたが、杉山さんファシリテーターとして入っていただいたことで、より実践的になったと思います。
また、税務関連のことも必要に応じて話していただけたのもよかったですね。
経営見直しのサポートを受け、安心感や社員のモチベーションがアップ
―経営計画の作成支援を依頼しようと思われたきっかけを教えてください。
簡さん:
もともと弊社には中長期的な経営計画がなく、1年単位の短期計画で運営していました。しかし、新型コロナウィルスの影響で2カ月間売上がゼロになってしまって。店舗事業の中でも補助金・助成金が出ない業種にも関わらず、営業停止にせざるを得ない状況でした。借入金が膨らんだことをきっかけに、経営の見直しが不可欠だと強く感じるようになったんです。
中小企業診断士に入ってもらい利益は回復しましたが、その利益をすべて借金返済に回さなければならない状況で、設備投資や社員への還元ができずジレンマを抱えていました。そのとき、会社を経営していくには中長期的な経営計画を策定し、会社の基礎体力を作ることが必要だと考え始めました。
AOIみらいさんが経営計画作成の支援もしていると伺って、お願いすることに決めました。
鈴木さん:
私は計画を立てるのが大好きで、先のことが分かっている方が安心するんです。ただ、それまで自己流で経営計画を作っていたので、毎回作って終わりという状態だったんです。そんなときに、AOIみらいさんから経営計画を作りましょうと提案していただき、「ぜひ!」という感じでお願いしました。
私自身、きちんとした経営計画の作り方を学びながらサポートしてもらえるのが嬉しかったですし、これでやっと整うと思ってホッとしました。
―経営計画の作成に取り組んで、大変だなと感じたことはありますか。
簡さん:
大変というよりも、むしろ安心感のほうが大きかったですね。予実管理を含めて会社の建て直しをお願いしているので、5年後の数字まで見通せるようになりました。これまでは単年度ごとに計画を立てていましたが、そこから将来を予測し、5年先までの計画を立てられるようになったのは大きな変化です。
例えば「2年後に融資の返済が終わるから、そこで投資をしよう」といった具体的な計画も立てられるようになりました。こうした指標があると経営判断もしやすくなるので、非常に助かっています。また、これまでカーブス本体の予算年度と会社の決算期にズレがあったので、決算期を統一しました。
鈴木さん:
売上計画はざっくりで、行動計画を具体的に立てていたんだな、と気づきました。カーブスの事業は会員制で、会員数と売上がほぼ連動するので、会員数重視で見ていました。ただ、経営計画作成を経て、売上目標の立て方を理解できました。
あと、自分たちでイチから勉強するより、杉山さんにサポートしてもらった方が絶対いい!と心底感じました。杉山さんは必ず最初に承認して、そのうえで「もっとこうした方がわかりやすくなるよ」と声をかけてくれるので、「これでいいんだ」と安心して進められました。

ー経営計画を作ってみて、何か変化はありましたか?
鈴木さん:
経営計画を作ったことで、目指すゴールや指標が明確になり、スタッフにも分かりやすく伝えられるようになりました。今では自信を持って一緒に頑張ろうと言えるようになりましたし、先の見通しが立ったことで、私自身も目の前の失敗を必要以上に気にしなくなったと感じます。
また、目標を数値で把握できるようになったため、未達成のことがあっても不安を感じるのではなく、具体的な解決策を考えられるようになりました。スタッフも目標を達成しやすくなり、モチベーションを維持しやすくなったと思います。
私自身もスタッフも、気持ちに余裕が生まれました。結果的に、スタッフ一人ひとりの自立や成長に繋がっていると感じています。
店長制度を廃止し、「好き・得意」が評価される人事評価制度を導入
―人事評価制度の導入も支援させていただいています。
簡さん:
そうですね。2024年から制度導入のサポートをしていただいています。8月から設計を始め、2025年から運用を開始しました。
社員からは、『評価基準が明確で納得感がある』という声が多く、実際にモチベーション向上につながっています。自身の目標を立てやすくなった社員も多く、制度として非常に良い形になっていると思います。
今後、実際に運用を進めていく中で、より具体的な成果が見えてくるのではないかと期待しているところです。また、制度の導入に当たり、組織変更を実施したのが良い結果につながっています。
―具体的にどのように組織変更をしたのでしょうか。
簡さん:
店長制度を廃止しました。カーブスの標準的な組織形態では、各店舗に店長・社員・ヘルプのコーチなどが置かれています。
弊社も18年間この体制で運営してきましたが、店長はサービス・セールス・マネジメントの全てをこなさなければならず、負担が大きくなるという課題がありました。そこで、エリアごとに3店舗と2店舗の2つのグループに分け、10名程度のスタッフがチームで運営する形に変更したのです。
導入当初は売上が落ちることを覚悟していましたが、初月から年間売上目標を達成できています。今までは店長だけが数字責任を持っていましたが、組織変更をきっかけに、チーム全体が数字を意識できるようになったと思います。
店長制度廃止に関しては、社員もみんな大歓迎でした。店長たちのモチベーション低下を心配しましたが、みんな納得してくれて、むしろプレッシャーから解放されてホッとしたという声もあったくらいです。
今回の評価制度の導入によって、トレーナー、お客様獲得のための営業活動、マネジメントなど、自分の得意分野を伸ばせば評価・昇給につながることが社員にも伝わり、やりがいが生まれたのだと思います。
鈴木さん:
店長制度の廃止は私が提案しました。店長の負担が大きく、辞めてしまうスタッフが多かったからです。今は、苦手なことを無理に頑張るより、得意なことを伸ばしたいという考え方が主流です。弊社にも、そういった教育を受けた世代が多く入社してくるので、個々の強みを生かせる働き方ができる環境をつくる必要があると思いました。
店長という役職をなくし、実績や努力によって評価される仕組みにすれば、年齢や経験に関係なく公平に評価できます。入社してくれるスタッフは「この仕事楽しそう!」と感じて入ってくれるので、仕事を楽しいと思ってもらいたかったんです。
もちろん、店長がいなくなることで会社にどのような影響が出るのか、評価制度が整っていない中で給与をどう決めるのかなど不安があったので、社長と杉山さんに相談しながら進めました。
―評価制度導入の効果を実感されているということですね。
簡さん:
そうですね。現場の感覚を重視していただいたのが大きいと思います。以前は、一般的な評価制度をアレンジしただけだったので、評価者のスキルの差が出やすいという課題がありました。
今回、AOIみらいさんに作成していただいた評価基準は、シンプルながら分かりやすいですね。社員にとっても「何をすれば給与が上がるのか」「会社にとって喜ばれる行動は何か」が明確になり、モチベーションも上がりやすいと思います。
鈴木さん:
今までは、店長にならないと給与が上がりづらい仕組みでしたが、横並びでスキルを見るようになった結果、各個人を適切に評価できるようになりましたし、全員が納得感のある制度にできたと感じています。「◯◯を頑張ったらここまでいけるよ」という会話もできて、面談もスムーズになりました。
ー得意領域をお互いに理解していると、社内コミュニケーションもどんどん変わりそうですね。
鈴木さん:
そうですね。エリア制に変えてから、1店舗をチーム全員で見るようになったので、得意領域を活かしやすくなりました。会員数を増やしたい店舗には、営業分野が得意なスタッフが集中して入る、既存会員様へのサービスを強化したい店舗にはサービススキルが高いスタッフが多めに入る、そのような動きができるようになってきました。
ー評価制度導入後、9名採用されたと伺いました。
簡さん:
そうですね、採用活動にも良い影響を及ぼしていると思います。
会社説明会の段階で評価制度について伝えると、数あるカーブス店舗の中から当社を選んでくれる人もいます。そういった意味で、評価制度は採用の後押しになっていると感じますし、入社希望者にとっても安心材料になっているのではないかと思います。
AOIみらいは、叱咤激励しながら伴走してくれる心強い存在
―御社にとってAOIみらいはどのような存在ですか?
簡さん:
伴走者のような存在です。私たちのことをよく理解してくれていますし、時には厳しい言葉で活を入れてくれます(笑)。例えば、「この部分をしっかり整えないと、社員が不安に感じますよ」と具体的に指摘していただけるので、必要な整備を進めようという意識が生まれます。
他の事業でも、経営計画にやや曖昧な部分があったときに、「しっかり計画を立てて進めましょう」とアドバイスをいただきました。叱咤激励を受けながら、前進している実感があります。
鈴木さん:
私にとっては、なくてはならない存在です。たとえ経営が厳しくなってコスト削減になっても、AOIみらいさんだけは絶対に外せません(笑)。それほど重要なパートナーだと感じています。杉山さんだけでなく担当スタッフの方々も本当に親切で、どんな要望にもしっかり耳を傾けてくれる。とても信頼できますし、これからもずっと関わり続けてほしいです。
―今後、AOIみらいにどのようなことを期待していますか。
簡さん:
評価制度の導入は順調に進んでいるので、このまましっかり定着するまで引き続き伴走をお願いしたいです。税務面では、もう少し内製化を進めたいので、人員の採用を含めて相談に乗っていただきたいと思っています。
やはり、自分たちだけで判断すると不安な部分が多いので、専門的なアドバイスがほしいですね。子育て中社員の勤務制度の整備など、これからもまだまだやりたいことがたくさんあるので、その際もぜひサポートをお願いします。
鈴木さん:
自分たちだけでは、経営計画の見直しや新たなブラッシュアップが必要なタイミングに気づけないこともあるので、その際はお声がけいただきたいです。もっと成長するために、今以上何かできることがあれば、ぜひ教えていただきたいですね。今後も変わらず、末永いサポートをお願いします。

