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お客様の声

2023.10.02

トップダウン経営を貫いてきた会長が急逝。士業の連携を活かして事業承継を成功させる



東光サービス株式会社・東光ホールディングス株式会社
代表取締役 佐藤 賢治様

【課題】
・会長の急逝により事業承継が発生
・全株式の取得等、複雑な手続が必要に

【解決策】
・税務顧問のAOIみらいに事業承継のサポートを依頼

【効果】
・士業の連携を生かして事業承継をスムーズに完了
・新体制の整備で成長経営へ舵を切ることができた

昭和46年の創業以来、電子・情報通信、航空宇宙・船舶・計測・光学・音響機器などのアプリケーションへ、さまざまな部品を販売し続けている、東光サービス株式会社。AOIみらいは5年前から税務顧問を務めており、昨年事業承継のご支援をさせていただきました。

弊社との出会いや今後期待することについて、代表取締役の佐藤さんにお話を伺いました。


長年トップダウン経営を行ってきた会長が急逝し事業承継が発生

――御社について簡単に教えてください。

佐藤さん:
創業は1971年で、電子部品の製造・販売および輸入を主事業としている会社です。

海外事業としては、米国の電子機器・部品を国内企業に納めています。国内事業としてはコネクタやスイッチング電源を各メーカーから仕入れて、日本の電機メーカーに卸すという事業を行っています。

創業時から特殊部品を仕入れるルートを持っていること、様々なメーカーの商品を熟知していること、それらをお客様に提供する営業力・提案力が当社の強みです。

当社のお付き合いは、もう5年目になりますね。

佐藤さん:
遡れば、もう40年来のお付き合いですよ。

創業時からお世話になっていた税理士事務所があり、その事務所の伊藤先生がご勇退される際にAOIみらいさんと合併されました。弊社との顧問契約もAOIみらいさんに引き継いでいただきました。

――2022年に泉会長が急逝されて、事業承継のご相談をいただきました。

佐藤さん:
はい。会長は高齢だったので、それまでにもAOIみらいさんからは「事業承継についても考えておいたほうがいいですよ」と提案は受けていたのですが、なかなか具体的な一歩が踏み出せなくて。

創業社長である泉会長の思いが強く、いわゆるトップダウン経営でしたから、会長がOKを出さないと何事も進みませんでした。

会長が亡くなって、銀行などからも「事業承継のお手伝いをしますよ」といろいろ提案は受けましたがすべてお断りして、長年の信頼関係があるAOIみらいさんに一切をお願いすることにしました。

――会社を急に継承することになり、ご不安も大きかったのではないでしょうか?

佐藤さん:
取締役時代はすべての決定が会長からのトップダウンで、私は銀行の方ともAOIみらいさんとも一度もお会いしたことがありませんでしたから、資金繰りなど、お金の流れは大丈夫だろうかということが頭をよぎりました。

会長が亡くなってまず行ったのが遺言書の確認です。ここからAOIみらいさんにはお手伝いいただきました。

遺言書では会社の全株式を会長の奥様が相続することになっていたので、会社に買い戻すことに。
奥様が認知症でいらしたのでAOIみらいさんに弁護士の先生をご紹介いただいて後見人を立て、手持ち資金と銀行からの融資とで買い戻しの手続きを進めていきました。

――このタイミングでホールディングス化も進めていったのですね。

佐藤さん:
はい、AOIみらいさんからご提案をいただいて。株式の買い戻しをする方法はいくつかありましたが、社名を変えずに設立できると聞いてホールディングス化することにしました。

いやもう、この頃は大変でしたね。

これまで経営に携わってきませんでしたから、銀行からもいろいろな提案をもらっても何が良いのか悪いのか。数億円を借り入れる感覚が自分自身でなかなか掴めず、どう判断すべきかわからなかったので、AOIみらいさんには月に何度も来社してもらい、銀行との折衝にも同席してもらいました。

交渉材料に関してもさまざまな助言をいただき非常に心強かったです。


毎月の経営会議にAOIみらいが参加することでスピーディな経営判断が可能に

――無事にすべての手続が完了して、どんなお気持ちでしたか?

佐藤さん:
「これで安定経営ができるな」(笑)。会長の「自分の会社、社員は家族」という気持ちはよくわかるのですが、会長にすべてを委ねている状態はリスクだと思っていましたから、新しい体制になって安堵感を覚えました。



――そのあと、取締役の皆さんが集まって経営会議を行うようになったのですね。

佐藤さん:
はい。2022年10月から取締役3名と経理部長1名で月に2回戦略会議、営業会議を週1回開催しています。

AOIみらいさんには月1回の経営会議に参加していただいて今後の方針や方向性を話し合っています。
P/LとかB/Sの見方もまだよくわからないので、プロが同席してすぐ助言をいただけるのは非常にありがたいです。

ただ、わざわざ会議を待たずとも、普段からAOIみらいさんには何でも聞いてしまっているんですよね。
「輸入商品が多いので、そこあたりのヘッジの仕方はこれで良いですか?」とか、「運転資金についてはどう考えれば良いですか?」とか。

「〇〇という経営塾があるんですけど、参加したほうがいいですかね?」なんて、こんなこと聞いていいのかなということまで聞いてます。

――銀行のコンサルタントと当社のコンサルタントとはどう違いますか?

佐藤さん:
銀行のコンサルタントは専門が細かく分かれているので、ピンポイントにコンサル内容を決めないと費用ばかりがかさんでしまいます。AOIみらいさんは何でも聞けるので費用対効果が高いと感じますね。

―当社がお手伝いすることで社長様のお仕事は楽になりましたか?

佐藤さん:
はい。スピーディな決断ができるようになりましたし、対銀行の面でも大きなアドバンテージを感じています。顧問の税理士チームがいるとわかると、融資でもコンサルティングでも、銀行がうかつな提案はしてきません。

――財務ソフトの導入もしていただきましたが、業務への好影響はいかがですか?

佐藤さん:
これまで独自のシステムを利用していたので、AOIみらいさんから、時代に合った汎用的なシステム導入をご提案いただきました。社員からも業務効率できた、時間削減できたという声があり、導入して非常に良かったと思っています。


AOIみらいは同じチームの”仲間”かつ”社長の暴走を止める存在”

―事業承継が無事に終わって数ヶ月経ちましたが、いかがですか?

佐藤さん:
おかげさまで、対前年比で大体今15%程度売上アップしており、今期は過去最高の売上を達成しそうです!

――それは素晴らしいですね!今後の事業展開についてどうお考えですか?

佐藤さん:
先代の頃は、安定経営を何よりも重視していましたが、私の代からは”成長”をキーワードにしたいと考えています。

企業というのは成長していかなくてはならないものだと思うので、きちっと利益を上げて安定経営で会社を大きくしていく。そして、利益を社員にしっかり還元していく。リスクを恐れず、チャレンジしていきたいですね。

いま注目しているのが、半導体製造装置という業界です。すでに数十年のスパンで成長ストーリーを描いている大きなプロジェクトがスタートしました。

数値目標としては、”2030年に売上30億円”を掲げています。ちなみに、昨年は21億3000万円でした。

人事にも力を入れます。杉山CEOから「どういう会社で何を目指しているのかをしっかり説明できないと、新しい人材が入って来ませんよ」と言われて、本当にその通りだなと思いました。

採用面でもこれまでは中途採用でしたが、新卒採用をしたい。そのためにも社員教育や評価制度などの整備が必要ですから、AOIみらいさんにぜひお手伝いいただきたいと思っています。

――佐藤さんにとって、AOIみらいはどんな存在ですか?

佐藤さん:
”仲間”でしょうか。1つのチームとして戦っている仲間だと感じます。何でも相談できる、まずは相談できる場所。気軽に相談できる感じでほっとできる相手です。

一方で、第三者的な目線で”社長の暴走を止める存在”にもなっていただきたい。「社長、これはいけませんよ、やめときましょうよ」と貴重な反対意見を言ってくれる存在になってほしいと思っています。

――今後も先代の思いを受け継ぎつつ、現経営者の意志にそった会社づくり組織づくりのサポートをさせていただきます。貴重なお話をありがとうございました!

※掲載内容は取材当時のものです。

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