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2025.12.12

やってみてどうだった?社員が主役の「TEAM PRIDE 1st STAGE」座談会


※画像はイメージです

AOIみらいは、第5期(24年7月〜25年6月)に全社プロジェクト「TEAM PRIDE 1st STAGE」を実施しました。

目指したのは、「チームビルディング」で築いたオープンコミュニケーションの先にある、社員一人ひとりが仕事に自信と誇りを持ち、自律的に物事に取り組むことで、チーム自体が成長していく組織です。

AOIみらいは、社員の主体性・成長・幸せを何よりも大切にしています。経営陣からの指示を待つのではなく、メンバー同士が互いに声をかけ、協力し合い、相乗効果を生み出す。そんな働き方を、AOIみらいの文化にしたいと思って取り組みました。

今回は、プロジェクト立ち上げの背景や具体的な取り組み、得られた成果について、税理士法人AOIみらいの杉山CEO、代表税理士の長坂京さん、各チームのリーダー、そしてプロジェクトを伴走支援したハナサカワークス株式会社の齋藤裕己さんに伺いました。

TEAM PRIDE 1st STAGEの概要・各チームの発表は、公式ブログで紹介していますのでぜひご覧ください。


社員主体で組織を変革。『TEAM PRIDE』が生まれた背景

―― 前々期(第4期)のテーマ「チームビルディング」から、さらに一歩進めて「TEAM PRIDE」を立ち上げた背景には、どのような想いがあったのでしょうか?

杉山CEO:
第4期の1年で少しずつチームとしての形が見えてきたので、第5期ではチームで物事を動かすことを目標にしました。

そこで掲げたテーマが「それぞれが自信と誇りを持ち、自律的に取り組む環境をつくる」です。とはいえ、自律性は意識して身に付くものではなく、自分が“そうありたい”と決めて行動に移す中で育つものだと思っています。

それを支えるのが「チーム」です。例えば、「これをやっていいのか」と迷う場面でも、チームで話し合うことで判断できる。そうした積み重ねも自律的な行動を育てるきっかけになると考えています。

個人が育ち、チームに誇りが生まれることで、組織全体が動き出す。そんな想いを込めて「TEAM PRIDE」という名前をつけました。

齋藤さん:
僕は数年前から外部アドバイザーとしてAOIみらいに関わっていますが、いよいよ一人ひとりが会社づくりに“自分ごと”として参画するフェーズに入ったと感じていました。

業績が伸び、チームとしての一体感も高まってきて、「私は」から「私たちは」に主語を切り替えるスイッチを押すのに効果的なプロジェクトだと思いました。

―― キックオフは、どんな時間にしたいと考えていましたか?

齋藤さん:
全社員が「実現させたい」「ワクワクする」と思える目標を、自分たちの手でつくることをゴールにしました。

グループワークで「この仲間となら一緒に目標を立てられる」という空気をつくり、一人ひとりに「何を達成したいか」を問いかけたところ、ホワイトボードが埋まるほどのアイデアが出て。皆さんの中に“なりたいチーム像”があることを実感しました。

――ビジョナリーフォーカスはどのようにして決まったのでしょうか?

齋藤さん:
ビジョナリーフォーカスが決まったのは、キックオフの後日です。キックオフでは、出されたアイデアをもとに「採用・教育」「生産性向上」「広報」「営業」の4つの領域に分け、それぞれのリーダーを決めました。その後、リーダーも含めて再度話し合い、ビジョナリーフォーカスを以下に決定しました。

・社員満足度90%以上
・決算賞与1人10万円以上
・マイナス理由の離職ゼロ


リーダーとしての決意とスタートライン

――ここからは、リーダーの皆さんにもお話を伺います。リーダーという役割に自ら手を挙げた、または推薦されたときの心境を教えてください。

営業チーム R・Sさん:
執行役員の小林さんに推薦されて、営業チームのリーダーになりました。入社してまだ半年ほどだったので、「自分でいいのかな」としばらく迷っていましたが、チームの皆さんが協力すると言ってくださり、思い切って引き受けました。

生産性向上チーム K・ Iさん:
私は、「サポートならできます」と話していたのですが、周りから「生産性向上といえばIさんだよね」と言われ…気づいたらリーダーになっていました。

教育・採用チーム Y・Yさん:
もともと広報チームのリーダーに立候補したのですが、採用・教育チームのリーダーに指名されました。以前から、中途採用で入社した人がAOIみらいのルールを理解できるよう、マニュアルやツールづくりが必要だと感じていたので、やってみることにしました。

広報チーム H・Iさん:
私は、「コミュニケーションリーダー」に立候補したつもりが、TEAM PRIDEのリーダーで、想像と違ったリーダーになりました。最初はかなり戸惑いましたが、「やる」と言った以上は引けませんし、生産性向上チームのK・Iさんがサポートすると言ってくださったので、頑張ってみようと思いました。


コミットメント達成に向けた具体的な取り組みとプロセス

―― 各チームのコミットメントは、どのような議論を経て決まったのでしょうか?

齋藤さん:
採用・教育チームでは、まず「即戦力となる経験者を採用する」という目標を掲げました。実際に3名の採用が早い段階で決まったので、次は「教育」に取り組もうという流れになり、AOIみらいオリジナルの教育プログラムをつくることを目標にしました。

生産性向上チーム K・ Iさん:
生産性向上チームで重視したのは、「共有」です。社員の人数が増える中で、業務の進め方やルールがバラバラになっていました。それぞれが異なる方針で仕事を進めていても、大事な部分では同じ方向を向いていなければなりません。そこで、「マニュアルや社内ルールを一元化させる」ことをコミットメントに掲げました。

広報チーム H・Iさん:
広報チームでは、ビジョナリーフォーカスに掲げられていた「働きやすい会社ランキング入賞」を目標にしていました。ところが、社内整備の進行がランキング発表のスケジュールに合わず、「社内満足度90%以上」を目指すことにしました。社員アンケートの結果をもとに、福利厚生の新設や制度の改善を進めることをコミットメントに加えました。

営業チーム R・Sさん:
営業チームでは、もともと掲げていた「全社員に決算賞与を一人10万円支給する」という目標を実現するために、チームミーティングやアンケートでメンバー全員からアイデアを募りました。その結果を踏まえ、最終的にスポット契約12件、保険契約6件という具体的な数値目標をコミットメントとして設定しました。


――成果を出すために工夫したことや、意識していたことを教えてください。

教育・採用チーム Y・Yさん:
杉山CEOが新人向けに「AOIみらいBASIC」という教育プログラムを立ち上げてくださったので、私は中途採用の方に向けたマニュアル整備を進めました。AOIみらいのルールや決算の流れ、ソフトの使い方など、経験者でもわからないことを整理し、一元管理できるようにスプレッドシートにまとめました。

生産性向上チーム K・ Iさん:
私は、とにかくみんなを巻き込みました。最終的なまとめや確認は私が行いましたが、実際の作業はメンバー全員にお願いして進めました。皆さん、ご自分の仕事を抱えながらも協力してくださったので、比較的スムーズに進められたと思います。

広報チーム H・Iさん:
福利厚生の充実に力を入れました。社内ランチマップ・チケットレストラン・社員同士がチームを超えて交流できるランチweekなど、新しい制度も導入しました。

――プロジェクトを進める中で大変だったこと、乗り越えた壁はありましたか?

教育・採用チーム Y・Yさん:
通常業務とTEAM PRIDEの活動を並行して進めるのが大変でした。チームのメンバーにも協力をお願いしましたが、皆さん普段の業務で忙しいですし、取り組みに対する温度感も違っていて、最初は少し苦労しました。

生産性向上チーム K・ Iさん:
マニュアル化に使ったNotionの操作に苦労しました。ちょうど確定申告の時期と重なっていたこともあり、期日までに終えられるか不安でしたが、チームのみんなに分担してもらったおかげでなんとか間に合わせることができました。現在はNotionの運営チームを立ち上げて、今後の運用方法を検討しているところです。

広報チーム H・Iさん:
私自身も、AOIみらいとしても、広報活動そのものが初めてだったので、最初は何をすればいいのか全く分かりませんでした。リーダーだから率先して進めなければという思いはありつつ、人に頼むのが苦手で悩むことも多かったです。そうこうしているうちに確定申告の時期が来てしまい、思うように進められなかったのですが、繁忙期明けからY・Yさんがサポートに入ってくださって、一気に動き出せました。

営業チーム R・Sさん:
ビジョナリーフォーカスの「1人10万円の決算賞与」を達成したいと思いつつ、私自身は既存のお客様対応を長くやってきたので、何をしたら1人10万円の決算賞与を出せるのか、アイデアが浮かばなかったんです。

担当チームの皆さんからは、保険提案をする、訪問時には◯◯を必ず伝える、補助金・助成金をご提案するなど、たくさんのアイデアをいただいたのですが、具体的な計画を立てられず、確定申告の繁忙期に入ってしまいました。

その状況を打破してくれたのが、営業担当執行役員の小林さんでした。4月に入って小林さんが「期末までに1人2件保険提案をする」という全員がクリアできる目標を設定してくださり、チーム全体の意識や動きが変わったと思います。

営業担当執行役員 小林さん:
私自身、チーム全体のコンセンサスが弱いかなと以前から感じていました。チームミーティングは月1回やっていますが、Zoomで集まることが多く、重要事項の決定をする難しさがありました。「保険の提案を期末までに1人2件やろう、営業進捗シートに記入しよう」と決めてからは各自の達成意識が芽生えて、一定の成果が出たと思います。

杉山CEO:
まさに、TEAM PRIDEでこういうことが起きて欲しかったんですよね。トップダウンではなく、チーム自ら課題を認識し、解決のために行動する。経営陣が出社してねと言うと業務命令になってしまいますが、「チームとして必要だから集まろう」と、チーム自ら発案して合意したことが大きかったと思います。


――最終的に得られた成果や、取り組みを通して感じたことはありますか?

教育・採用チーム Y・Yさん:
リーダー以外のメンバーは、チーム内で何をすればいいのか分からない人もいました。「みんなで協力しよう」というふわっとした体制よりも、通常業務に集中する人とTEAM PRIDEの活動に取り組む人を分けた方が、動きやすかったかもしれません。

生産性向上チーム K・ Iさん:
最終的な目標を一部変更せざるを得ない部分もありましたが、プロジェクト自体は楽しかったです。「こういうやり方ができるんだ」と思いました。生みの苦しみはありましたが、やり切ったときの達成感は大きかったです。

広報チーム H・Iさん:
広報チームとして8つの施策を実現できました。正直、ここまで形にできるとは思っていなかったので、大きな達成感があります。

営業担当執行役員 小林さん:
R・Sさんの提案で、月1回オンラインで実施していたミーティングが、月2回の対面に変わりました。数値的な目標の達成だけでなく、翌期につながる動きが生まれたことは大きな成果だと思います。


経営陣・プロジェクトマネージャーから見たTEAM PRIDE

――9か月間のプロジェクトを見ていて、苦労しているなと感じたこと、また成長を感じた瞬間はありましたか?

杉山CEO:
通常業務で忙しい中、手探りでのスタートだったので、皆さん本当に大変だったと思います。ただ、やってみて初めて分かったことも多く、その経験を生かして、今後も大きく成長していけるのではないかと感じています。「チームとして動く」という空気が新しく入社する方にも自然に伝われば、AOIみらい全体がより強い組織になっていくと確信しています。

齋藤さん:
年明けから繁忙期に入ることは分かっていたのに、ごちゃごちゃのまま突入してしまったのは申し訳なかったです。ただ、停滞期があったことで「このままでは終われない」という気持ちがチームに生まれ、最後の3か月で一気に加速したように感じます。苦労が大きかった分、成果が出たときの達成感はひとしおだったと思いますし、今回の経験を生かして2nd STAGEではさらに進化できると期待しています。

長坂さん:
最初は、メンバーとの温度差もあり、リーダーの皆さんは大変だったと思います。でも、齋藤さんや杉山CEOのサポートのもとで気持ちを一つにして頑張るうちに、楽しんで参加するメンバーも増えていきました。最終的にはVDチームの皆さんも自発的に動き出してくれて、まさに「自分たちで会社を変えていこう」という空気が社内に広がった一年だったと感じます。


2nd STAGEへ──次の挑戦とメッセージ

――TEAM PRIDE 2nd STAGEへの抱負をお願いします。

教育・採用チーム Y・Yさん:
プロジェクトを通して多くのことを学ばせていただきました。とても楽しかったです。今後も、自分にできることがあれば協力していきたいと思います。

生産性向上チーム K・ Iさん:
実はいくつか取り組みたいことが見えていて、すでに動き始めています。チーム内で共有しながら、どうすれば実現できるかを一緒に考えていけたらと思っています。

広報チーム H・Iさん:
社員満足度アンケートを定着させていきたいです。

営業チーム R・Sさん:
売上や成果につながる流れをしっかり確立させ、営業チームの結束力をより高めていきたいです。

営業担当執行役員 小林さん:
1st STAGEの経験を生かしながら、新しく入ってくる方をサポートしていきたいです。次はスタートからしっかりプロジェクトに関わり、全員が同じ方向を向いて進んでいけるよう頑張りたいと思います。

齋藤さん:
2nd STAGEでは、社員の皆さんが主体となってプロジェクトを進めていくのがよいと考えています。もちろん、私もサポートしますので、一緒に頑張っていきましょう。

――これからAOIみらいに加わる未来の仲間へ、杉山CEOからメッセージをお願いします。

杉山CEO:
AOIみらいの事業は今、多角化が進んでいますが、あくまで中心にあるのは顧問税理士業務です。お客様がオプションとして求めるサービスを、ワンストップで提供できるようにしていくことが、私たちの目指す姿です。

さまざまな可能性を持って働ける会社になるためには、チームの役割を明確にして進んでいくことが大切ですし、今後は新しいチームが次々と生まれていくと思います。2nd STAGEは、その土台となるVD・VC・VA(※1)の3つのチームが中心となり、他の業務へと派生していくための母体をつくる重要な期間になるでしょう。

自分ごととして会社づくりに関わっていくことは、これからも大切なテーマです。だからこそ、一人ひとりがチームの一員として参加しやすく、やりがいを感じながら取り組める環境をつくっていきたいと思います。

※1 AOIみらいの新しいチーム体制について

VDチーム
正式名称:バリュー・デザイン・パートナーズ (Value Design Partners) 
お客様の未来価値をパートナーとして寄り添い、「設計」を手助けするチーム。
企業の持つ潜在能力を最大限に引き出し、成功への設計図を描きます。

VCチーム
正式名称:バリュー・クリエイターズ (Value Creators) 
企業の価値そのものを「創造」するチーム。
正確な計数管理と的確な財務処理を通じて、会社の信頼性と収益性の根幹を築きます。

VAチーム
正式名称:バリュー・アクティベーターズ (Value Activators) 
価値創造のポテンシャルを「活性化」させるチーム。
人・組織・環境の全てに働きかけ、社員一人ひとりが持つ能力を最大限に引き出します。

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